福島県郡山「丸新 」訪問記(2022年11月)
こんにちは、ももぶたです。
11月前半の新潟グルメツアーに続き、11月後半は福島グルメツアーを決行!!
1日目は郡山の割烹の名店「丸新」さんにお邪魔しました。
前回は「小判寿司」さんにお邪魔した際に和知さんにご紹介いただきお邪魔しました。
和知さんから「熊倉さんはワイン好き」と伺っていたので、今回はお食事とワインの合わせを楽しみに行ったのですが、結果「大正解」!!
丸新さんはワインと楽しむお店だと実感しました!
そしてリピートは決定ですw
今日はそんな「丸新」さんの訪問記です。
お料理・お酒
お料理はおまかせコース ¥13,200(税込み)をお願いしました。
丸新さんではいくつかコースのラインナップがあるそうですが、高いお値段でお願いすればそれに応じたコースをセッティングしていただけます。
というわけでももぶたは予算を12000円とお伝えしたので、通常のメニューではないオリジナルコースとなります。
今回頂いたお料理のラインナップはこんな感じです。
正直、お料理名をうまく表現できないのでものによっては素材の記入だけでご容赦ください。
- 先付3品(いくらのだし漬け、聖護院かぶ、くるみ豆腐)
- 松葉がにしんじょ(うちこ入り)
- 長崎県産クエ
- お刺身盛り(さわら、あかむつ、イカ)
- マグロ盛り(大間産・戸井産食べ比べ)
- 甘鯛鱗焼き
- 百合根・食用菊・粟餅のべっこう餡
- あん肝
- 白子の煎餅揚げ
- 蟹味噌・アボカド・かに
- 穴子
- お蕎麦
- 百合根の炊き込みご飯
- あずきアイス
正直、税込み¥13,200でこの量、そしてクオリティ!!
コスパ最高です!!
まだそれぞれのお料理に合わせたワインのチョイスが素晴らしい!!
以下、お料理&飲み物の写真です。
以下、お料理&飲み物の写真です。
先付3品(いくらのだし漬け、聖護院かぶ、くるみ豆腐)
はじめは先付3品から。
先付からとても豪華!!
熊倉さん曰く、
「今日は長丁場になるから初めは薄味のものから」
とのこと。
食用菊(?)のわずかな塩味がバランスを整えてくれる。
Cremant de Bourgogne Brut Cuvee Chloe / MONGEARD MUGNERET
モンジャール・ミュニレのクレマン。
この作り手さんは結構好きでたまにACブルを飲んだりしていたが、クレマンは初めて。
酸味がまろやかでスッキリした果実味、後味がキリッとしてスッキリ飲めます!
このクレマン、間違いなく和食に合うw
そして実際に合わせても最高のマリアージュ♪
ももぶた的に和食のワイン合わせは結構難易度が高いが丸新さんはバッチリ合わせてくる。
さすがは和地さんの飲み友達w
松葉蟹しんじょ(うちこ入り)
このしんじょ、別格w
おだしは鰹の旨み、酸味がいい塩梅。
そこに松葉蟹の旨味、甘味が混ざり合うがそのバランスがすごく良い。
食べた後の松葉蟹の余韻も長く最高の一杯!
これから飲むぞ!!って時にこんな温かいものを入れると最高ですね♪
長崎県産クエ
熊倉さん曰く、
「クエってほんとに美味しいって気づいちゃったんだよね〜」
とのこと。
この一皿を食べてそれを実感w
マジでうまい。。。
口に入れた時の柔らかな食感なのにしっかりとした歯応え、噛めば噛むほどに広がるクエの旨味、たまらん!!
食べ方は酸味がまろやかな果実味たっぷりのだいだいの白ポン酢!
このポン酢もまた美味いんだよなぁ。
そしてクエの皮!!
ふぐの皮のようなコリコリした食感だが旨みが強い。
かなり長い時間茹でたらしく、この食感を出すのもひと手間ですね。
最後のポン酢まで飲み干しおいしくいただきましたw
お刺身盛り(さわら、あかむつ、イカ)
お刺身盛り3種類。合わせる調味料ももろみ塩にオレンジパウダー、わさび、たで、紫蘇の実、すだちとこだわりを感じるラインナップ。
手前から順番に、まずさわらから!!
こんなさわら食べたことない!
とろけるような食感に旨味・脂味がしっかり感じられる。
次はあかむつ(のどぐろ)のお刺身。
脂ののったあかむつ、噛んだ瞬間、濃厚な旨味がじわっと口の中に広がるジューシー感が半端ない!
当然旨味もあるが、オレンジパウダーやすだち、わさびなどを合わせることでスッキリ。
最後はイカ。
うん、訳がわからないくらいうまい!!
熊倉さんも「このお皿のメインはいか」というほど。
口に入れた瞬間のねっとりとした食感、そして甘み!!
本当に甘いw
そして噛むほどに口の中に旨味が広がる。。。
この刺身盛り、ほとんど醤油使わなかった。。。w
Muscadet Sevre et Maine Clos de la Houssaie 2016/Domaines VINET
お刺身合わせ、ということで熊倉さんがおすすめしてくれた一本。
ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌは自宅でも頻繁に飲むワイン。
ドメーヌ・ヴィネさんははじめましてですが、お刺身合わせと聞いて「あ〜!ミュスカデ!」となりました。
このミュスカデ、やっぱり酸味がまろやか。
最初のクレマンもそうでしたが和食合わせの方向がそういうことなのでしょう。
モンラッシェグラスを使って飲めるほどコクがありミュスカデの中ではかなり濃厚な部類なのでは?
それでも刺し身盛りにもバッチリ合う!
しかもミュスカデといえばリーズナブルワイン!
熊倉さんは「たくさん飲む方にも美味しく楽しめるようにリーズナブルなものをチョイスしておきました!」といっていただき、とても感動w
このワインを楽しみながら次の料理も楽しみになってきました。
マグロ盛り(大間産・戸井産食べ比べ)
これ、夢のマグロ盛り合わせといっても過言ではないのでは??w漁場は一緒であがる港が違うだけで値段が大きく異なる青森県大間産と北海道戸井さんのマグロ食べ比べ!
その中でも血合いぎしを提供いただきました!
その中でも血合いぎしを提供いただきました!
嬉しすぎる。。。。
こんなの最高に決まっているでしょw
また食べ方も面白い。
岩塩とたっぷりのわさびを切り身に乗せ一気にパクリ。
口の中であとから日本酒のぬる燗を流し込むと、不思議、最高のものが出来上がる。。。
これはワインではできない技!
日本酒はもろもろあって撮影し忘れました。
さらにかぼちゃペースト、梨と巨峰の白和え、万願寺とうがらし、ゆで落花生、りんごの酢漬け、銀杏餅など、さまざまなものが一皿にまとまりいろんな味を楽しめました。
そして1品1品すべてうまい!!
本当に贅沢な一皿!
そしてメインの甘鯛の鱗焼きは本当に絶品!!
外はカリッと中はふわっとした食感、口の中に広がる香ばしい香りと甘鯛の旨味が最高!
フレンチだとバターで焼くイメージだが、どうやったのか和食っぽくさっぱりして、甘鯛自体の旨味をバッチリ感じることができる。
最高の一皿でした〜!
Bourgogne Aligote 2018 / Bertrand AMBROISE
熊倉さんオススメワイン3本目がこちら。
ブルゴーニュ・アリゴテ。
またリーズナブルチョイスで本当にありがたい!
このアリゴテ、少しナッティーな脂感を感じるニュアンスがあるとのこと。
早速頂いてみる。
アリゴテといえば結構酸が立っている印象だが酸があまりなく本当にナッツ系のオイリーなニュアンス。
こんなアリゴテがあるんだと改めて驚きました。
当然うまいです!!
そして甘鯛の鱗焼きにもバッチリのマリアージュ!
ほんと、和食ワイン合わせでこのレベルって幸せすぎる。。。
百合根・食用菊・粟餅のべっこう餡
このべっこう餡、当然おだしが効いています。そして餡の塩味やだしなど、味つけが少しずつ濃くなっています。
お料理を出す順番、味の変化を考え、食べ疲れしない計算され尽くしたコースなのだと実感。
もちろんこのタイミングで出てくるこのお味、最高です!!
粟餅の甘み、百合根や食用菊の食感などが楽しく、それぞれの味を餡がうまくまとめてくれています。
このタイミングでワインも結構飲んでいるので胃がほっと落ち着く一皿です。
あん肝単体だともったりしがちな味わいを酸味の効いたスッキリしたジュレと一緒に合わせるとスッキリと食べられます。
面白いのがドライパイナップル。
このドライパイナップル、中がかなり柔らかいw
半乾燥って感じ?
このパイナップルと合わせるあん肝もまたうまい!
Nuits-Saint-Georges 1er Cru Les Murgers 2012 / Chauvenet-Chopin
次のワインはついに赤ワイン。
2012年のワインとのことで一口飲んでみたらいい感じの熟成感。
このワイン、ももぶたが大好きな小熟女だなw
はじめのアタックは本当に柔らかい。
ブルゴーニュらしい酸は結構抜けている印象だが、練乳のような甘い香り、熟成した香りがたまらいない。
このワイン、後々化けてくるんですよね〜。
熊倉さん曰く、
「プルミエクラスになると熟成したあとでも変化がすごい!!」
とのこと。
あとでホントにやられましたw
白子の煎餅揚げ
この揚げ物、おかきの醤油を塗る前のものを衣にしているとのこと。この白子、まじでうまい!!
まずは食感!
通常の揚げ物と違ってサクッとした食感だがとても複雑。
これは体験したことがないが、うまく表現できないw
そして白子!
揚げ物にすると白子はとことんうまくなるw
そしてそして卵のソース。
なんとも言えないこの一皿に、合わせるは熟成ブルゴーニュの赤!
今日はももぶた革命の日といっても過言ではないですねw
そして合うんですよね〜、熟成ブルゴーニュの赤が!!
ソースの卵感がブルゴーニュとの相性をだしてくれているのだと。
いや〜〜面白いなぁ。。。
正気か〜っと驚きましたが、これがまた面白い!
蟹味噌とかに、酸味の効いた味付けでこの一皿単体で食べてても美味しい!!
それを赤ワインに合わせると。。。
「赤ワイン、若返った!?」
少なくともタンニンを感じられそうな若いブルゴーニュの赤ワインに感じる。
熊倉さんいわく、熟成して抜けたワインに料理で味を補填したのだとか。
え、そんなの現実的にできる人いるの。。。?
はい、目の前にいましたw
この一皿と赤ワインの衝撃は本当にすごいものでした!
穴子がふわっとして食感・旨味が最高。
この穴子は兄弟寿司の穴子クラスかも。
そしてもち米のもちっとした食感が穴子とマッチ。
美味しいなぁ。。。
そしてニョイ・サン・ジョルジュがどんどん開いてきて味わいに厚みがw
もちろん、この穴子と合わせますよね〜。。。
美味しい。。。
ワインの変化まで計算したこのマリアージュ、恐るべし。。。
ニョイサンジョルジュをそばまで合わせてくれと事前に要望を頂いていたのでなんとか飲みきらずに残しておきました。
ももぶた軍団、でたものを考えずにガバガバ飲んじゃうからw
赤ワイン合わせのそば、このお蕎麦も最高。。。
熊倉さんお手製とのことで、お蕎麦の腕も一流だと実感。
細さ、食感、香りがたまらない。
が、この蕎麦だしに驚き。
だし感・旨味がやばい!!
そして赤ワインに合うって、、、意味不明w
本当、丸新さんすごい!!!
散々呑んだくれたあとの炊き込みご飯と味噌汁、ほんっとう最高w
ももぶた、懐石系食べたあと締めのラーメンとか行くこともあるので、この量は本当に嬉しい。
ちなみに、一般の方々は量が多すぎておにぎりにして持ち帰ったりするらしいですが、そこはももぶた軍団、バッチリ完食ですw
Fine de Bourgogne / Domaine de L'Arlot
最後はハードリカーで。
ラルローのフィーヌを頂きました。
うーん、ハードリカーまで準備されている丸新さん、すべてが完結する最高のお店でした。
あずきアイス
最後はハードリカーとあずきアイス。このあずき、しっかりと外の皮が残っていて歯ごたえがしっかりしている。
乳感が少なく脂肪っぽい感じがなくさっぱりしている。
甘みも控えめでとても上品。
最後まで本当に美味しいなぁ。。。
まとめ
今回、「小判寿司」和知さんの紹介でお邪魔させていただきましたが、大感動でした!!
お料理のクオリティ、合わせるワイン、何よりコスパ!!
リピートしないなんてありえないです。
次回以降の福島グルメツアーにも必ず訪問するお店となりました。
ももぶたが特に感動したのはワインのマリアージュ。
寿司でも懐石でもワインと合わせるのは結構大変な印象で、そこそこ良いお店で食べてもマリアージュというよりは邪魔しないワインという印象のものがほとんど。
でも丸新さんはマリアージュをしっかり提供してくれます。
ももぶたがこれまで行った寿司・懐石含むすべての和食屋さんのうち、ワインマリアージュではダントツNo1です。
これからどんどん寒くなり行きづらくなりますが、暖かくなる時期改めて訪問させていただきます!!
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿